応用生物科学専攻 海洋環境微生物学分野/京都大学農学研究科

海洋環境微生物学分野

微生物でモノ作り

微細藻類由来の第三世代バイオ燃料(脂質・炭化水素)は、カーボンニュートラルで再生可能なエネルギー資源として、低炭素社会を目指した研究開発が進められています。微細藻類は、機能性物質として注目されているカロテノイドも生産します。当研究室では、マイクロバイオファクトリーの創成を目指し、微生物の働きを利用した有用物質生産に関する研究を行っています。また、世界各地の深海底熱水活動域をはじめとする海洋の極限環境を研究対象とし、「地球を食べる」微生物の生理生態や進化をモデルに海洋生命圏を総合的に理解するための研究を行っています。さらに、海藻ホンダワラ類の分類学的ならびに生態学的研究を行っています。

微細藻類による有用物質生産に関する研究

海洋環境微生物学分野 海産珪藻(フェオダクチラム)、緑藻ヘマトコッカス

珪藻は、脂質やカロテノイドを生産することが知られています。海産珪藻は、貴重な淡水資源を使用しないで培養することができます。緑藻ヘマトコッカスは、抗酸化作用の強いカロテノイドの一種アスタキサンチンを生産・蓄積します。遺伝子の解析や分子育種など、微細藻類を将来のバイオマス資源として利用するための研究を進めています。(写真の左は海産珪藻、右は緑藻ヘマトコッカス)

海洋性糸状菌・メタン生成菌に関する研究

海洋環境微生物学分野 メロン香海洋性糸状菌

糸状菌は、醸造産業やセルラーゼなどの酵素生産微生物として、広く産業利用されています。あまり探索の進んでいない海洋環境から、有用物質を生産する新奇糸状菌を探索しています。また、海洋環境におけるメタン生成菌の役割を、微細藻類バイオマスとの関係を中心に研究しています。(写真はメロン香海洋性糸状菌)

極限環境に棲息する微生物の生理・生態に関する研究

海洋環境微生物学分野 潜水艇「しんかい6500」

深海や深部海底下には、極めて豊かでユニークな生態系が存在します。特殊な培養法やゲノミクス・グライコミクスといった分子生物学的手法を駆使し、現場に生息する(微)生物の生理・生態・進化を分子レベルで理解し、その特殊能力を人類の生活に役立てるための研究を進めています。(潜水艇「しんかい6500」)

キーワード

微細藻類、糸状菌、メタン生成菌、有用物質生産、バイオ燃料、カロテノイド、深海底熱水活動域、共生、化学合成、生物間相互作用、極限環境、海藻、淡水藻、ホンダワラ、水生植物

教 授 : 澤山 茂樹
准教授 : 中川  聡
助 教 : 鯵坂 哲朗
TEL:075-753-6356
E-mail:sawayama@kais.kyoto-u.ac.jp
URL:http://www.kanbi.marine.kais.kyoto-u.ac.jp/index.html